こんにちは!susken(@sustaina_ken)です。
先日閉幕したCOP26。石炭火力が焦点となりましたが、その国際会議の中でブラジル政府は2028年までに違法伐採をゼロにするという目標を発表しました。
森林はCO2を吸収し酸素に変換してくれるため、森林伐採が進むことは気候変動へ影響が及ぶことはもちろんありますが、何よりその森林に住む生物の生態系を破壊していしまいます。
今日は、ブラジルの違法伐採の現状と原因、そして日本との関係性についてまとめさせてもらいました。日本も違法伐採に拍車をかけてしまっているかもしれないとわかり、SDGsの達成のためにも自分ごととして捉えてアクションしようと思いました。
※前置きとして:ブラジルのアマゾン地帯の話が中心になりますが、アマゾンは9カ国にまたがっています。ブラジルは国土の北半分がアマゾンになっています。
引用:NASAの衛星写真
目次
2020年8月〜2021年7月までの1年間で消失した推定面積は長野県の大きさに匹敵
アマゾン森林消失、過去15年で最悪=東京の6倍、放火原因か
この消失された面積は前年比で22%増加しているとのこと。1990年代から2020年代までのほうがひどかったということですが、過去10年で最悪の数字になっています。
ブラジル政府は2028年までに違法伐採をゼロにする目標を発表
COP26でブラジル政府が発表した目標では、
・ 環境関連予算を増やす
・ 森林の保護の人員・整備の強化
をすると述べており、2030年までに森林伐採を終わらせると100カ国以上が署名した目標を前倒しする形です。
そもそもなぜ違法伐採をしてしまうのか
違法伐採と言われれば、「それはアカン!」と思ってしまうのですが、なぜ違法伐採をしまうのでしょうか。歴史的背景から原因を調べました。
※引用が少ないため情報にバイアスがかかっているかもしれません
■歴史的背景
・ブラジルは1888年まで奴隷制度が残っていた国であり、海岸線状を中心に畑が作られた
・奴隷制度撤廃後、開発が進んでいた海岸線から内陸へ開発が進むようになったが、なかなか開発は進まなかった
・1970年ごろ、ブラジルで「水のゆりかご」と呼ばれる水源、セラードも開発されるようになる
・セラードの木が伐採され、大豆の栽培に置き換わる
・もともとセラードで生活していた牧場は大豆畑になった結果、牧草地を得ようと森林を燃やす
ここまで踏み込んで考えると、『森林を焼いてしまう牧場の方々は悪いのか』と、悩んでしまいました。。
記事の中では、2000年ごろまで、ブラジル大豆の最大の輸入国だったのは日本であることも触れています。
私たちの食とつながっているとは。。
SDGsが国という垣根を超えて考えないといけないことだと言う意味が少しわかった気がしました。
COP26では100カ国以上が森林破壊を終わらせることを約束
背景がわかったところで国際的な動きに戻ると、先日のCOP26では2030年までに森林破壊をやめるということで日本を含む100カ国以上が約束しています。
※署名した国の合算をすると世界全体の森林の85%がカバーされたことになります。
取り組みの内容は
・ 約2兆1800億円におよぶ公的資金・民間資金の投資
・ 資金の一部を被害を受けた土地の修復、山火事の対処、先住民族コミュニティへ提供
・ 食品、パーム油、大豆、カカオなどの農作物の国際取引のための森林伐採をやめる
などがあります。
改めて小さくても出来ることをコツコツしていこうと思った
長野県の面積に及ぶ森林が消失。2兆円以上の投資。と言われると規模が大きすぎてどうしても実感が湧きませんが、森林の消失は私たち1人分の食料の積み重ねだと考えれば、1人分の取り組みが集まることで増やすことも出来る気がします。
私が書いた記事の紹介になり恐縮ですが、最近ではネット検索をするだけで植林につながるecosiaという検索サイトもありますので、出来ることから始めることが大事だと再確認できました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではでは、今日も素敵な一日になりますように。