目次
こんな方におすすめ!
- もっとSDGsについて知りたい、考えたい!
- 世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの伝説のスピーチを知りたい
ホセ・ムヒカ氏をご存知でしょうか。ホセ・ムヒカ氏は元ウルグアイの大統領です。当時、彼は世界でもっとも貧しい大統領といわれていました。
2012年、リオデジャネイロで行われた”持続可能な開発会議(Rio+20)”にて彼が話した8分間のスピーチは世界中で伝説のスピーチと言われています。
point!!
- ムヒカ氏は”持続可能な発展のためには消費主義社会の仕組みを政治の力で変えなければいけない”と国際会議で投げかけた
- ほんとうに貧乏な人は、無限の欲を持ち、いくらあっても満足しない人
- 人は幸せになるために生まれてきているのだから、発展が人を不幸せにしてはいけない
学び
ホセ・ムヒカ氏の伝説のスピーチ
当時のスピーチがyou tubeにアップされていましたので、興味ある方は御覧ください。
消費社会の仕組みを変えなければならない
質問させてください。
ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉 より引用
2021年、ようやく各国が気候変動に対する目標を発表していますが、このスピーチが行われた2012年はとても今のような危機感はありませんでした。
アルファベット上、最後のスピーチになったムヒカ氏の前に退席した方も多いと本には書かれています。
ムヒカ氏質問に対して、持続可能な発展こみの回答が出来る人はいるのでしょうか。
(参考:ドイツ人の世帯あたりの自動車保有率は83%以上(2014年)、インドの中間層の世帯数は2億9,300万世帯(2018年)になります。)
私は、多くの人が心のどこかで思っていたことをムヒカ氏は真っ直ぐ投げかけた気がしました。
貧乏な人は、いくらあっても満足しない人
ムヒカ氏が大統領だった頃、彼は給与の約90%(約100万円)を寄付して生活しており月の生活費は約1,000ドルだったことから世界でもっとも貧しい大統領と呼ばれていました。
しかし、ムヒカ氏の考える貧乏の人はお金をいくらもっているかではありませんでした。
昔の賢明な人々、エピクロス、セネカやマイアラ民族までこんなことを言っています。
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲がありいくらあっても満足しない人のことだ」
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉 より引用
多くのコマーシャルを浴びている現代では、いつのまにか多くの物を保有することが当たり前。最新のものを手に入れていることがカッコいい。というモノサシが無意識のうちに形成されているのかもしれません。
『そうかもしれないけど、欲しいものはほしいよ』
と私自身も思ってしまいますが、もう一度、ムヒカ氏の質問に立ち返り、『本当にこの欲しいものは必要なのだろうか』と自問自答する必要があるのかもしれません。
発展が人を不幸せにしてはいけない
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして改めて見直さなければいけならないのは、私たちの生活スタイルということ。(中略)
私の言っていることはとてもシンプルなものですよ。
発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類を幸福にするものでなければなりません。
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉 より引用
お金は大切だと理解している方は多いのに時間を大切にする方は少ない気がします。実際、死ぬ瞬間に後悔することの1つに「働きすぎなければよかった」があります。
お金は確かに必要ですが、”お金を得るために大切な時間を消費している”ことを認識せずに生活してしまうと死ぬ直前に後悔してしまうのかもしれません。
社会を発展させる(豊かにする)ために働いているはずなのに、今、働く私たちが豊かでないのだとしたら、すごく違和感を感じてしまいます。
SDGsはこのような国際的な会議が礎となり誕生した2030年までに持続可能でよりよい社会を目指す国際目標です。誕生の目的(思い)を忘れてしまうと手段が目的化してしまいます。今の私たちも私達の孫、ひ孫の世代も豊かでいられる社会の実現のために頑張ろうと思いました。
ではでは、本日も素敵な一日になりますように。